富山促成について ABOUT

食の安全は、社会にとって大切な問題です。しかし、過去には食の安全を脅かすさまざまな事件や問題が発生しています。乳業会社の食中毒事件や食肉加工会社の偽装事件、製菓会社の賞味期限改竄問題、そして中国からの輸入餃子による食中毒事件といった問題は、消費者に大きな不安と懸念を与えました。

このような詐欺・偽装や食中毒のほか、法律違反、企業の対応不備、そして企業を取り巻く環境の変化など、食の安全には幅広いリスクが存在します。食品を扱う企業・団体はこうしたリスクを管理し、信頼を守っていかなければなりません。

そのために適正な農業規範を示すGAP（適正農業規範）、食品工場の安心・安全な運用を示すHACCP（衛生管理）、物流や販売の標準的な規格を定めるISO（品質管理）などのシステムがあります。特にHACCPは、食品の安全性に対する危害を最小限に抑えるために欠かせません。内容としては危害の分析、重要な管理点の設定、その管理点に裏づけられた安全性の確保などから成り立っています。

なお、HACCPにはいくつかの種類があります。「総合衛生管理製造過程」認証制度は、HACCPの概念を取り入れた衛生管理システムで、食品衛生法に基づいて定められたものです。ほかにも協同組合や協会の内部認証、そして第三者認証もあります。第三者認証は利害関係のない組織が企業を監査し認証するシステムで、継続的な審査を実施することで安全性を確保。このような数々の取り組みによって、食の安全と信頼は守られるのです。