
2024年の価格はルビーロマン1房100万円で夕張メロンは2玉300万円でしたそして価格は下落傾向にあります。値段が下がってもすごい価格ですね。昨年はもっと高かったです。過去最高価格はルビーロマン1房140万円、夕張メロン2玉500万円です。
なんでこんな高い値が付くのでしょうか。製造原価か高いからでしょうか。本当にこんな原価がかかっていると思いますか。そんなことは決してありません。物の価格は製造原価では決まりません。物の価格は需要と供給で決まります。こんなに高いのは供給をはるかに上回る需要があるからです。
それでは、なぜこんな高い値が付く需要や供給があるのでしょうか?美味しいから?美味しいだけでこれだけの価格が付くのでしょうか?希少価値があるから?宣伝が上手いから?ほしい人が大勢いるから?不思議ですね。
美味しいフルーツは他にも沢山あります。農家さんが精魂込めて作った美味しいフルーツは日本中に多くあります。では他のフルーツになく、このフルーツにある物はなにでしょうか?それは、両方とも日本一としての地位を築いているということです。日本一としての評価を得たことが大きな差になっています。
さらに初物というストーリーが色をそえてとてつもなく高い価格になっています。味や見た目といった品質があまり変わらないのに日本一や初物といったストーリーで大きく価格が変わっています。
この感覚を肌で感じて欲しい。コストパフォーマンスや原価利益率とは別次元の話です。小さいときから、コストパフォーマンスや原価利益率について幾度となく教えられてきました。この考えは多くの人の体に染みついていると思います。それよりもストーリーのほうが遥かに価格に対する影響力が大きいです。
このことを理不尽だと思う人もいるかもしれません。しかしコストパフォーマンスや原価利益率で考えていると、レッドオーシャンの海に投げ込まれとても苦労すると思います。ルビーロマンを目指すのか、それともコストパフォーマンスを考え大量生産のフルーツを目指すのかは人それぞれです。逆にいろんな考えで、いろんなフルーツを作る人がいるから世の中は回っています。フルーツを例に挙げましたが、皆さんはどんな道を選びますか。それを決めるのは皆さんです。