
「みんな言っている」この言葉はよく聞きます。でもみんなが言っているから本当に正しいのか、今一度考えてほしいと思います。本当に有効なのかは別の話かもしれません。
日本ではとても裕福な人は人口の5%でそこそこ裕福な人は15%です。残りの80%が普通の人で大多数です。「みんな言っている」のみんなはここでいう残りの80%の人になります。少数派の5%や15%の意見ではありません。多数派のみんなの意見を取り入れていたら、みんなと同じになり裕福になることができません。
今から30年前、Japan as No.1と言われた時期がありました。今の日本は国民所得38位のG8にも入らない状況になっています。このことに対して危機感を持っている人はどれだけいるかわかりませんが、当時の日本は、ロックフェラービルを買収し、CMでは24時間働けますかというCMが流れ、イケイケの時代でした。
それが、「グローバルスタンダード」の名のもと世界がみんなやっているのでそれをまねればいい、という安易な考えに染まってしまいました。実際には日本独自の強みや文化を踏まえたほうがうまくいく場合もあると思います。
たしかにみんながやっている、世界がやっているといった基準はお互いに協力をし、円滑に物事を進めるには便利ですが、それでは普通に埋没し、もめ事に蓋をしているだけの事です。自分らしさを出すために他と調整し、自分の考えで交渉して行動して欲しいと思います。